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このブログが直接の原因で会社を辞めざるを得なくなった。。。 (古い順にUPしてあります)
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7月10日はボーナスだった。
いつもボーナスの時は常務から訓辞を頂戴し明細をもらう。 今回も朝一番から一人一人別室へ呼び出された。 入ると何故か部長もいる・・・。



「全体的には去年並みの金額だが、サスケ君のは今回あんな事があったので少しペナルティーを科してある」

予想通りだと思った。
最悪ボーナスをもらう前に会社を辞める事になるかも知れないと思っていたので、減額されてももらえただけまだラッキーと言うしかない。


 
「あれからブログをやってるのかどうかは知らんけど、これで終わったわけではないんやで。今はサスケ君のことを見ているんや」




謝罪した言葉を文書にせよと言うので、俺は、 “二度とブログはしません。 これからは仕事に専念して、失われた信頼を取り戻せるよう努力します” と言うような内容の 決意文 を書いて提出した。
その気もないから書くのには抵抗があったが、俺はこんな文章を書かせたら得意だ。 
だが書いていて虚しくなった事も否めない。 



「女の子らはなぁ、ブログを書いたサスケ君は悪くない。そんな社員を処罰もせずに置いておく会社、つまり私が悪いって言うとるんや!」 



「はぁ・・・??」



私も長い間サラリーマンやっとるが、業務に関連する以外のこんな人的問題で頭痛めたのは初めてや! 毎週一回、朝に病院行っとるやろ。胃に潰瘍が出来とるんや!血便まで出る」

俺からすりゃ、ここまで問題を大きくしておいて、なぁ〜んにもしない部長にも責任大アリだと思うが当の本人は何食わぬ変顔で、何にもしない。


俺の知らない所で、女の子たちと常務・部長は何回も話し合っているらしく、常務の愚痴にも似た種々の話を聞きながら、別室を出た。
自分もかなり辛辣な事を書かれているのに、冷静というか事態の収拾に頭を痛めている。
これを聞いてさすがに俺でも「ウッ!」と来るのに、まるでノホホ〜〜〜ンとしている部長には、ただただ哀れさを感じるだけだ。


次は女の子たちが呼ばれて別室へ。

しばらくすると


「どないせぇっちゅうんじゃ〜!!」  と、常務の怒号が聞こえてきた・・・。

恐らく前回みたいに 「会社としてどう対処するのか、いつになったらハッキリと決めるのか!」 みたいな事を問い詰めたのだろう。
その怒号があってから、部長はそそくさと一人別室から出てきたが、常務と女の子は延々2時間半も別室にこもりっきりだった。
エエ加減しつこい女やのぉと思うが、それよりも居づらくなったら逃げ出すように出てくる部長は何やねん!



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ブログと言えども著作物である。 その著作物を勝手にプリントアウトし、著作者の許可も得ないで第三者に配ったり読ませたりする事は著作権の侵害である。


部長がどこでどうやって俺のブログ (自棄瑠廃怒) の存在を知り得たのかは未だ以って不明であるが、考えられる事は、最初に見つかり「消せ!」と言われたブログは事務の女の子たちに「こんなんやってるねん」と調子に乗って知らせたのが、「サスケさん、こんな事やってますよ」と部長にチクッたとしか考えられない。
それにブログタイトルが
「いんぐりもんぐり」 で、そのURLは ingurimonguri (いんぐりもんぐり) にしていたが、新たに立ち上げた 「自棄瑠廃怒」 (じきるはいど) のURLも ingurimonguri  (いんぐりもんぐり) にしていたので、ingurimonguri と検索したらヒットしたのであろう。

だが、会社のPCはIPアドレスを調べてアクセス出来ないように設定していたのだが、どういう訳か部長のPCだけはアクセスできたのも不思議だ。
部長曰く「NiftyのHPから検索したら出てきた」と言うが、いんぐりもんぐりで検索してもたくさんありすぎて、どれが俺のブログか分からないと思うし、検索ロボット除けのタグを貼っていたので検索に引っかかるワケがないので、これはウソだと思う。
そんなチョンバレなウソをついてまで自分がどうやってブログを見つけたのかを知られたくないのか??
それに「最近のサスケ君の目つきがおかしかった」とも言っていたが、目つきがおかしいからと言う理由でブログを検索する理由が分からない。。。 
自棄瑠廃怒は部長に見つかる1年半前からやっていたのに、その間は目つきはおかしくなかったのか??



自棄瑠廃怒には

“休日にバイトしている” “印刷物の加工の内職をやっている” “借金があり、個人再生の適用を受けた”と書いていたが、それを本人の俺には確認せず、本当かどうかウラを取るためにわざわざここと思う印刷会社まで出向いているのだ。

ブログを全ページプリントアウトし社内で配ったので、女の子たちが自分たちの事も書かれていることを知り、
 「これって個人情報の流失と違うんですか!」と、声を荒げて叫んだが、それを言うなら “借金があり、個人再生法の適用を受けている” と言う大変重要な個人情報を知らせること自体が個人情報の流失だ。

ただ、これにしても個人名は一切出していないし、不特定多数が読んでも一体誰の事なのか個人が特定できるものではない。

もっと言うなら、見てもらいたくない人にまで著作者(俺)の許可なくプリントアウトして読ませている事も問題だし、これを読ませればどういう事態になるかは部長(管理責任者)として容易に予想がつくはずだと思うが、あえて配った理由も訳が分からん。。。

部長への批判的な内容は、大半は女の子たちからの情報や常務が愚痴っていたのを書いただけだし、常務への辛辣な内容も女の子たちからの情報を基に書いている。
まあ、少なからず俺もそう思っているから書いたんだけど。。。


自分から火を興しておいて、問題が大きくなると自分では何もせず、ただ被害者ヅラしているだけの上司だった。



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常務と女の子たちのやり取りがあってからは何となく気まずい雰囲気が社内に漂い、俺は必要最小限度以外は女の子たちと話さないようにした。
と言うか、俺からは全く喋らないが女の子たちは至って普通に俺に接している。
大人なのかそれとも腹に一物を持っているのかは分からない。



それから何日か経って、また常務から別室へ呼び出された。




「B子さんがあれだけ声を荒げて 私は絶対に許しません って言うてたけど、もしかしてサスケ君と何かあったんかなぁと思って・・・」



「 (ーー゛) 何もありませんよ! あるワケないじゃないですか!」




「あれだけ声を荒げるって言うのは普通考えにくいと思うが、あれこれ考えてて、もしや?と思ってな・・・」




「負け犬と書かれたのがよっぽど気に障ったんでしょうねぇ」


外国のことわざに “女は他人の非行は許すが、自分への侮辱は絶対許さない” とあるが、まさにその通りの事が起こっている。



「個人情報まで出されて・・・って怒っとったなぁ」 



「個人情報と言いますが、会社名を出してるわけでもなし、まして個人名を出してるわけでもないのに、あれだけでは個人情報とは言わないです。 不特定多数があれを読んで B子さん とは誰も分からないですよ。 
これで個人情報の流失や!と言うなら、民事再生と言う重要な個人情報のブログまでプリントアウトされて読まれた私はどうなるんですか? そう言うことまで読まれたくないからブロックしてたのに、わざわざ全員に読ませるなんて・・・」 


ここまで問題を大きくした部長はどう責任を取るつもりですか? と暗に匂わせたが、話はそこで途切れた。
この話し合いの中でも常務からは、出来るだけ穏便に済ませたいと言う配慮の言葉を端々に感じた。 



「取りあえず・・・ この前サスケ君がみんなの前で謝った言葉を文書にしておいで。出来るだけ具体的に且つ簡潔に。でもそれで一件落着やないで!」

後は常務に任すしかないと思い、面倒な事だが “分かりました” と返事をした。


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常務との2時間半にもわたるバトルだったが、別室から出てくると女の子二人の表情はいたって普通だった。
仕事とは切り離して割り切っているのだろうが、逆に言えばそんな大人の対応が出来るのに、このブログの件に関してはワケの分からない事を言って常務を悩ましているように思える。

気の小さい俺は未だにこの二人には気を遣い、事務所内にいるとヘロヘロになるから、外出する用事があれば、出来るだけ長い時間外出しているようにしているが、彼女たちの俺に対する態度は見た目はこの事件がある前と何ら変わらない。
はやり常務の言うように
「サスケ君は悪くない。そんな社員を何の処罰もせずに放置している会社が悪い」 と言っていたのだろうか??

色んなものの考え方があるが、書いた本人(俺)に対して気分を害するのが一般的だと思うが・・・
彼女らの本心が全然つかめない。



それから2〜3日してからパソコン屋が来た。

(新しく購入したパソコンの調子を聞きにきたのかな)と思っていたら、女の子二人と話し出した。彼女ら二人は何やらヒソヒソと話しかけていたが、パソコン屋の声が大きくて丸聞こえだった。

要は
「ホームページやブログを書き手がUP出来なくするような・・・・・・・・・・・・・・・ ソフトはないか?」 と聞いているらしい。

思わず吹き出しましたわ! (^◇^)

「会社のパソコンからあるサイトにアクセスさせないようにするソフトはありますが、そんなソフトはありませんわ! ホームページやブログを運営している人が利用しているプロバイダーやサーバー管理者に申し出て、UPさせないように言うしかありませんねえ。一般的には無理だと思いますけど・・・。」

当たり前だ! ったく何を考えてるやら・・・。
思わず事務所を出て、笑いをこらえるのに苦労した。




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ボーナスの時以来、何ら大きなやり取りなどもなく女の子たちと常務との密談 もないように思われる。


「サスケ君、この前部長と話した時に “辞めさすなら辞めたるわ” と言うたそうやな」


「 ハァ? そんな言い方はしてませんが・・・」

以前にこんなやり取りがあってから、誰がどんな発言をしたのか記録に残すためにボイスレコーダーを買ったらしいから、“ 何もない ” と思っているのは俺だけで、実はかなり濃厚な話し合いがあるのかも知れないがその辺は分からない。
しかし表面上は常務や部長や、女の子たちとも以前と全く変わらないように冗談を言い合ったりするようになったが、特に女の子たちはポーカーフェイスで何をどう報告しているか分かったもんじゃないので、ここで気を抜くわけにはいかない。

常務や部長が外出していたり、席を外した時ほど慎重に言動を注意している。

このブログ問題が噴出した時に、色々なメンバーから様々な角度でアドバイスや激励を頂いたが、要約するとそのどれもが
“ 絶対に自分から会社を辞めると言うなよ ” だった。

感情論で口激してくる人間に、理論や業界の常識で対抗したって事の収拾は図れないし、常務の出来るだけ穏便に・・・の配慮がなかったら、暴言の2〜3も吐いていたかも知れない。
俺的には不本意ながら謝罪したり、謝罪文を書いて提出したが、本音は
誰が反省なんかするかぃ!
と思っている。 


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自分の事を書かれて顔を真っ赤にして怒ってたらしいが、その後は俺への対応もこの事件が起こる前とは何ら変わらない。 一切表面には出さないタイプなので心中はどう思っているか知る由もないが、影でコソコソしているようだった。
来る業者さん、来る業者さんに 「サスケのブログ知ってるか?」 と聞いてみたり、知っている業者さんには「その後サスケから何か聞いてるか?」 と毎回確認していた。
いやぁ、ご苦労さんだね〜

問題にされた 自棄瑠廃怒 は既に削除していたが、アクセス解析は生きていたのでログを見ると、日に何十回もアクセスしていた。どうやら俺がどこかでまたブログをやっているのではと、探しまくっているらしい。

それまではゲームばかりしていたクリックのカチカチ音が、ブログ探しでネットサーフィンでのカチカチ音に変わった。
ゲームは常務の目を盗んでやっていたのが、この問題後は半ば公然とゲームをするようになり、いかにヒマなのかが分かる。
結局このブログ問題に関しても、自分で火をつけておきながら火が大きく燃え広がると何も出来ず、常務におんぶに抱っこで、それでなくても女の子たちから信頼を得られていないのが、今度は完全に相手にされなくなった。

部長との数度にわたる話し合いで、俺から謝罪の言葉を引き出せなかったのも含めて、改めて何も出来ない上司であると言う事が判明した。
いいように言えば事なかれ主義、悪く言えば無能。
部下からの要望などでも、やる事言う事 何でも 出来ない。 無理。 やっても仕方がない。 と、初めから決め付けて何一つ動いてくれない上司で、自分で判断基準を持たない人だから、何かにつけて常務にお伺いを立てる。 ブログをプリントアウトしたのもそうだった。

社内の雰囲気は若干悪いものの、女の子たちや部長、常務まで見た目はこの問題が起こる前と何ら変わらないが、8月の盆明けぐらいを境に急速に動き出す事になる。。。


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結局7月のボーナスはペナルティーと言う名目で約10万円ほど減給されたが、それでも正式な裁定ではないと言われた。
常務と女の子たちとの話し合いの中で、常務が
どないせぇちゅうんじゃあ~! と怒鳴ったのは、ボーナスの減給と言う形で事の収拾を図りたかったのが、それでは女の子たちが納得せず、さらに追い討ちを掛けるような発言をしたからであろうと思われる。

その後は特に目立って何か動きがあったわけではない。あるのは常務のネチネチ・クドクドと嫌味の言葉だけだった。
ある時仕事上でちょっとしたミスがあった。
この事で注意や叱責を受けるのは仕方がないが、これ見よがしにブログの内容を引き出して全然解釈の違うことを言われると不快感を覚える。

「サスケ君はブログに、“メッセンジャーみたいな仕事はイヤや!そんな仕事はやってられるかぃ!” と書いてたのぉ! そんな事言う割には、君はそのメッセンジャーすら出来てないやないか!」

と言うのでブログを確認すると、
違う違う、全然違う! 俺はこう書いていたのだ。
【本社は何か失敗すれば、その上司は責任を取らずに担当者が罰せられるので、担当者は窓口と言うよりもただのメッセンジャー にならざるを得ない】 

プリントアウトした俺のブログに色々とアンダーラインを引いたり、付箋を付けたりして何度も読み返した後がうかがえるにもかかわらず、事あるごとに何やかんやと書いたことを引っ張り出し、こじ付け、全然違う意味合いで俺を責める材料にしている。

「サスケ君は人の事は平気でボロクソに書いて謝りもしないが、自分が書かれたら烈火のごとく怒り、謝罪を求めるタイプやろな」

「自分の事は棚にあげて、人のアラ探しをして辛辣に批判する奴や」

「ブログの内容を読めば、結局サスケ君は品格のない人間やっちゅうのがよく分かる」


と、まあそれはそれは、全然当たらない安モンの占い師みたいに言いたい放題くっちゃべってくれましたわ!
あんまり黙ってるのもシャクだから、
「ブログを論文のように読むのはナンセンスとしか言いようがないです。謝らないと言うのなら、勝手にプリントアウトされ著作権を侵害された事に対しても謝ってもらってないですよね。本来は知らなかったでは済まされないことです。
それに書いた内容でその人の品格が決まると言うのであれば、官能小説家は淫乱極まりない人格なんでしょうか?評論家は評論や批評が一切出来なくなりますね。。。」

出来るだけ穏便に済ませてやろうと言う配慮をしてくれている常務だが、的はずれなことを言われて納得できなかったので、初めて反論した。
一瞬目をギラッとさせて何か言いたそうだったが、その場はそれで収まった。



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それまで俺と俺のブログを知るメンバーからは総じて 「そんな問題にするような事か?それよりもわざわざ検索して見つけ出すなんてヒマな上司やの!どんな処遇になったとしても意地でも辞めたらアカンぞ」と、激励してくれていた。

6月にみんなの前で謝罪させられ(謝罪しなければこの事を嫁ハンと親に報告するぞ、と脅され半強制的)、反省文なるものも書かされ、7月のボーナスでは10万円ほど減給され、それでも正式な処分ではないという。

いったいどうしたいんや??と正直思っていた。


盆が明けて9月になっても、いっこうに何の処分もない。。。
あるのは事あるごとに「サスケ君を見てたら反省しているとは思えない」。。。って、そりゃそうだ。
本音を出してしまうとさらに輪をかけてスポイルされるのが目に見えて分かるから、反省しているようなフリをしているけど、
誰が反省なんかするかぃ! と思ってるんだもん!!!
あまりしつこく言うので、
「反省はしています。だけど仕事上は努めて普通にしています。それが私なりの皆さんへの配慮です。常にへーコラ へーコラしてたんでは逆に恐縮し、業務もスムーズにいかないのではないですか? 
正式に謝罪はしましたし、反省文も書きました。それでも “反省の色が見えない” と言うのなら、まるで中国や韓国と同じですね」

そう言って、(またいらん事を言ったなぁ)とも思ったが、正式な処分を下すといいながらヘビの生殺しみたいに、毎日ウダウダ・クドクドと言うのが我慢ならなかった。
反省しているように見えないと思うのなら、さっさと処遇を決めろっちゅうねん!

俺には分かっていた。
決めれないのはタイミングを計っていたのだと言うことを。。。
10月中旬まで俺は大きな仕事を抱えているから、これが一段落するまでに処分してしまうと、あと引き継ぐ者がいない。

それが証拠に10月末には、待ってましたとばかり次から次へと露骨な嫌がらせを受ける事になる。。。


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5月中旬にブログを見つけられ大騒動になって、幾度となく話し合いや嫌味を言われ続けたが正式には何の処分も下されなかった。
自分の中では大きな処分と受けとめたのは7月のボーナスの減給ぐらいか。。。

10月中旬までは大きな仕事を抱えていたが、10月初旬でメドがついた。
ある日 常務から朝一番で別室へ呼び出された。
また何を言われるのだろうと思っていると開口一番、
「いま担当している●●(社長の嫁が仕切っているグループ会社)の担当を外れてもらうからな!」 と言われた。
俺にとってはメインクライアントで、ここの担当を外れると言う事はほとんどする仕事がなくなると言う事だ・・・。

「いつからですか?」

メドがついたとは言え、まだ終わったわけではない。


「今日からや!」

???もうそんな攻撃を仕掛けてくるのか!! と思ったが、いずれ早かれ遅かれそんな風にヤラレルだろうとは、おおよその見当はついていた。

「明日は会議やけど出席しなくてもいい」

ほう!? そこまで言いますか。。。 
まあ、くだらん会議なんて好んで出席したくはないから。。。渡りに船か? 

 


11月初旬にはまた別室へ呼び出され、ブログの事についてあれこれ嫌味を聞かされた。

曰くは「もしウチの取引先やお客さんがサスケ君のブログを読んだら、“なんちゅう会社や!” と思われ、会社のイメージが悪ぅなるやろ!。。。 会社としては大きな損失をこうむる事になるんと違うか?! これは大問題やで! もう君だけの問題と違う!!」


「そうおっしゃいますが、見つかるまでに1年半ほどやっていましたが、その間なにか 明らかにこのブログのせいで損失したと言うものはありますか? 常務がおっしゃってるのは、【たら・れば】 の話ではないですか!?」



「なんやその言い方! 君は全然反省しとらんやろ!」



「イエイエ、いま話しているのは反省するしないの話ではないですよね。。。 お客さんが私のブログを読んだ事があるのか?それで何か損失があったのか? あるなら具体的に聞かせて下さい。 と言うことでしょ」

おとなしくして、一方的に喋らすと何をどう持って行かれるか分かったもんじゃないので、最小限の反論はしておかないと。。。いつまでも言われっぱなしやないで!

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「なんや!その言い方は!!」
図星を言い当てられた時や反論する言葉が見つからないと、自分の方が立場が上と思っている人間は必ずこう言って自分の威厳を保とうとする。。。日本人の言い争いの90%以上は、この言葉から始まるらしい。




「もう君だけの問題と違う!」  と言うが、ウチの会社内での出来事をアホがプリントアウトして全員に配り、わざわざ問題を大きくし、鬼の首を取ったように大騒ぎしているのはどっちや??

その当のアホ本人は、いまだに昼休みも食事時間を惜しんでPCゲームに熱中し、リンクしていた他のブログへのコメントまでもチェックし、すでに削除して存在しないブログを探し回り、業者さんには「サスケから何か聞いてるか?」とコソコソ聞きまわり、俺が帰ればPCの履歴までチェックしたりして、異常とも思えるネットストーカーぶりを発揮している。


メインクライアントの担当を外されて、2週間もしない10月末にまた別室へ呼び出され、今度はPCまで取り上げられた。。。
その言い分が
 「ピストルを乱射するような奴にピストルを持たせたら危ないやろ」  やて・・・(^○^)


何かにつけて、ズレた物言いで笑わせてくれよんなぁ~


思わず 「タマの入ってないピストルでも危ないですか??」 と言ってしまいました。。。
「要はADSLのケーブルを抜いてネットが出来ないようにして使わせてもらえないんでしょうか? 仕事上パソコンは必要ですので・・・」

そう言ったところで、パソコンやインターネットに関しては何も分からないので俺が何を言っているのか理解できていない。
とにかく俺にこのままパソコンを持たせたら危ない。またいつ何どきブログを始めるか知れないと言う懸念があったのだろう。それに女の子たちへのアピールもあったのかも知れない。。。


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仕事上、パソコンは必要だ。
インターネットに接続できない環境にしてパソコンを使うことも可能であろうと思ったが、
それでも
アカン! の一点張り。。。

「発注書とか見積書とか、今までパソコンで作業していたのはどうするんですか?」と聞くと、必要な書類はあらかじめプリントアウトしておいて手書きせぃ!と返ってきた。。。。
メインクライアントの担当を外され、パソコンまで取り上げられても、全く仕事が出来ないワケでもない。その気になりゃ何だって出来る。そう思うしかなかった・・・。

みんな帰った後で、ハードディスク内のデータをCDに移し、全てを削除してケーブルも取り去り、数年お世話になったノートパソコンを俺のデスクの前にある作業台に置いてその日は退社した。


次の日、出社すると女の子たちが
「サスケさんのパソコン、何でこんなとこに置いてあるんですか?」 と聞かれた。 聞かれて困ったのは俺だ。。。



「エッ? ・・・・・ 知らんの???」



「?????」  2人とも何のこっちゃ?と言うような表情だ。

女の子2人して出入りしているパソコン屋さんに「ブログなどを書き手がアップ出来なくするようなソフトありませんか」とボケた質問するぐらいだし いまだ未婚の負け犬コンビ とか書いていたのを、血相変えて
私は絶対許しません!! と絶叫していたぐらいだから 俺はてっきり、彼女ら2人からの要望だと思ってたが、そうではないらしい・・・。


「昨日 常務から “パソコンは取り上げる” と言われたんやけど。。。」



「パソコンなかったら、どうやって仕事するんですか?」



「まあ何とかなるでしょ・・・」

こんなやり取りしている限りでは“ざまあみろ!”と言う感じではなく、ホントに心配しているような雰囲気だった。
安心させといて、また俺から何か聞き出そうとしているのか??俺は彼女らの本心はどうなのかますます分からなくなった。


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5月にブログが見つかり大問題にされ、11月にメインクライアントの担当を外され、パソコンを取り上げられてからは一気にパワーハラスメントが進展した。

11月初旬に常務が朝一番で、
「本社の人事部長に、ウチの人事顧問をやってもらう事にしたから」 と急に発表した。
この人事部長は本社に入社してまだ1年足らずの新参者だが、大手の会社から引き抜かれてきたらしい。 (東京弁の
東京ボン太 とでも言っておこう。。。)
そう発表したものの、俺も含めて全員が「??ふ~ん・・・?何で??」と言う雰囲気だった。


スグ俺の横に常務が来て、「明日 人事顧問と面談があるそうや」と、意味ありげに言ってきた。

「面談??? 何の面談ですか??」

「ブログの件や! どんな話をするかは知らんが、顧問が色々聞きたいそうや!」


でた。。。。(-_-メ)

なるほど、そうきますか・・・。
今この時期に本社から人事顧問ってワケの分からない担当を決めるって事は、常務は役員を6期ぐらい務めているので、来年の3月で終わり、あとの人事関係の仕事を東京ボン太に引き継ぐためなんだろうなぁと、俺は無邪気にも思ってた。。。

確かに常務が来てからは、ウチの会社の待遇は格段に良くなった。
常務が来るまでは、会社にパソコンはWindows95 1台しかなかったし、定期代は遠回りになっても安いJR分しか支給されなかったし、ボーナスも本社の顔色を見て決める。顔色を見るといっても、本社は決算賞与が出てもウチはなかったし、本社の社員旅行は海外でもウチは国内一泊旅行。。。みじめなものだった。。。


それと、東京ボン太からブログについて聞きたいと言う事は、
本社にもブログを読まれてる ってことやん!!
ウチの会社内で起こったホンの小さな出来事が、本社まで巻き込んでさらに問題が大きくややこしくなってきた。
まるで小さなつむじ風が、舞って行くうちにさらに周りを巻き込み竜巻になっていくように・・・。


俺の知らないところで、常務・部長と女の子2人と、これからの対策として色々話し合っていたのだろうが、ボーナスをカットし、担当を外し、さらにパソコンを取り上げても、それでも女の子たちは納得しなかったのだろうか???
だけどパソコンを取り上げた事は女の子たちは知らなかったのだから、会社として強硬な姿勢と見せると言う女の子たちへのアピールなのか???


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「この件に関しては、すべて顧問に任せてあるから」 
薄笑みまじりで、そう常務は言った。

結局、常務 でありながら、自分ではどうしていいのか判断がつかなかったのか、それとも第三者を通した方が あとあと自分の立場も守れると思ったからなのかは分からない。。。
この頃にはどう言う処遇になろうと、もうとにかくどうするのか早く決めてくれと思っていた。

しかし、事もあろうか また勝手にブログを東京ボン太に見せた事には閉口した。

また著作権は踏みにじられた との思いが強く、東京ボン太がいったいナンボのモンか知らんけど、やるならトコトンやったるで! と密かに決意していた。


次の日。

午前中から面談だった。
本社では何度か見た事はあるが、会話するのは初めてだ。
言葉は穏やかだが、最初から対決ムードが東京ボン太の表情から見て取れる。


「忙しい時に申し訳ないね。 早速だがサスケさんの書いたブログ、全部読ませてもらいました。あれは一体どういうつもりで書いたのか聞かせてもらえますか?」


「 “どう言うつもり” って言うのはどう言う意味ですか? 何のつもりもありませんよ。ただ自分の想いをブログに書いただけです。 その中には、ナイことをさもあるように書いてある部分もありますし、ある事でも面白おかしく大袈裟にデフォルメして書いてある部分もあります」


「私もインターネットに関しては詳しい方ではないですが、このブログってのは不特定多数に読んでもらうために発信しているんですよね」


「そうです」


「何かたくさん書いてありますが、私がざっと読んだだけでも、いったい誰のことを書いてあるのかスグ分かる内容ですよね。 “ジジィ” “イメルダ” “本社は健康食品会社では、知る人ぞ知る会社だ” とか・・・ しかも辛辣な言葉で。
インターネットは誰が見るか分からない、もっと言えばウチのお客さんや出入りしている業者がこれを見て、“こんな会社とは取引できない” とか、 “なんちゅう会社や” と思われたら、君は趣味程度でやっているかも知れないが、会社にとってはそれこそ取り返しのつかない事態になる。またはその可能性が充分にあると言う事は考えなかったのかな・・・。」



またそれか。。。だったら何なんや!??


「それに“バイトしている” とか、 “袖の下をもらっていた” とか書いてある。真偽のほどは問わんが、これが本当なら重大な就業規則違反になるが」


「“知られる可能性がある” と言えば、インターネットである以上可能性はあります。個人名を出しているわけでもありませんし、いわゆる不特定多数の人がこれを読んで誰の事か分かりますか?? 知ってる人が読めば分かる程度で。 
何なら道行く不特定多数の人にこれを読んでもらって、誰の事か分かるか聞いてみましょか?まあ分からないと思いますよ。 可能性で話をされたらツライですね。
たまたま見つかり、それを指摘されやめろと言われ、本当に反省したから削除したんです。ペナルティとしてボーナスもカットされ、反省文も書き、担当も外され、パソコンも没収されて、それでも失われた信用を取り戻すべくこの約半年間努力してきました。もちろんこれぐらいで償えるとは思ってはいませんが、今日 東京ボン太さんから言われたような事は、これまでに常務や部長とさんざん話し合ってきました。それをまた今さらになってほじくり返されても、何をどうしたいのか理解に苦しみます。
私のこんなしょうーもないブログの内容であれこれ言うなら、もっとアクセス数が多くて世間的にも認知されて影響力も大きい
2ちゃんねる と言うサイトご存知ですか?非難中傷の嵐ですよ。
しかも内部の人でないと知り得る事の出来ない事実まで公表されています。
私のはもう既に削除したから誰に見られるという事はありませんが、この2ちゃんねるは毎日 何万何百万とアクセスがあります。こっちの方がよっぽど問題ではないですか?」


また同じ様な事をほじくり返されて、インターネットに明るくないオッサンに何を弁明しても無駄だと思ったので、話を2ちゃんねるにすり替えた。


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最初から対決ムード。 
東京ボン太も “面談” と言いつつ上から目線の口調だ。 東京弁なので大阪人の俺からすりゃ、よけいに冷たく聞こえる。。。

「それに・・・。袖の下をもらっている と書いたのは、前の会社の事で10年以上も前の事ですし、バイトをしている と書いたのも過去の事なのに、それでも “今” 大問題になるような事なんでしょうか?? 確かに就業規則には許可なく副業に就くことは禁止と書かれていますが、
重大な 違反になるのでしょうか? 過去にやっていた事さえ問題にするのなら、全社員を過去にさかのぼって調査するべきではないですか?」

たたみかける様に反論する俺を見る東京ボン太の目がさらに厳しく光った。



「会社としては、会社を、ましてそこで働いている仲間や上司を批判し揶揄するような内容のブログを公然と第三者に向けて書く社員を、何の処分もしないで置いておくと言う事はできない。 会社へ挑戦してくるような社員は そんなに不満があるなら、どうぞ遠慮せずに辞めて下さい と言わざるを得ないですよ」


面談と言うから (何かいな?) と思っていたが、何のことはない。。。
最初から処分ありき で、話を持ってきてるんだ。。。。



「我々サラリーマンが居酒屋などで酔っ払いながら、会社や上司の悪口を言う事はよくある事だが、それとは問題が違う」


「どう違うのか理解に苦しみますが、このブログも見つかるまでに1年半から2年経過しています。過去に書いたり思ったことを問題にするのは、大袈裟に言えば言論弾圧・思想統制にも通ずると思いますが・・・。
それに “取引先やお客さんがこれを読んで” と言いますが、もう既に削除してありますので見ることは出来ないですし、この1年半から2年の間に、このブログが明らかな原因で何らかの不利益を被ったという事実があるのでしょうか? 東京ボン太さんが言っているのは “たら・れば” の話ですね。 先ほども言いましたように、 “○○する可能性がある” “△△になるかも知れない” と言う、憶測・推測で話をされるとツライです。
私のブログを全部読んだのなら私の作風は容易に分かりますよね。本当かどうか真贋織り交ぜ、大袈裟なデフォルメを至る所にちりばめてドタバタ風に書いてありますし、第一ブログを論文のように読んで、 “ここにこう書いてあった” とか “こんな事を思っていた” とか、それが本当かどうか判定のつきにくい事をイチイチあげつらって問題にされてもねぇ。。。。」

ボン太はますます眉間にしわを寄せて俺を凝視している。

その後もこまごまとしたやり取りがあって話は平行線のまま、第一回目の面談を終え、次回は1週間後という事になった。。
実は俺は本社の社員から面白い情報を入手していたので、それをいつぶつけるかタイミングを見計らっていたが、次回(2回目)の面談で爆発させる事になる。



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東京ボン太と面談を終えた後、常務が別室に入り小一時間ほど何やら話していたが、面談の内容とこれからの対応を話し合っているのだろうと思った。


それから4~5日して常務が
「サスケ君、顧問と面談してからしばらく経つが、どういう内容やったか何故 報告しない?」 と言い出した。


「は?・・・・ 報告? 私が面談終わったあと、東京ボン太さんと話してたのと違うんですか?その時にボン太さんから面談の内容の報告はなかったんですか?」

どんな話をしてたかは知らないが、当然 東京ボン太が報告しているものと思っていたし、また聞きたがりの常務の事だから自分から必ず聞いているはずだ。
顧問に全て任せてある と言ったのだから、俺ではなく東京ボン太から報告を受けるのがスジではないか。。。
以前にも、別の件でサスケ君からは一言も報告はなかったとか、過去の事をほじくり返してウジウジ言い出し、まるでマグロが泳ぎ続けてないと死ぬように話し出したら止まらない。。。。
あまりウザイので(ハイハイ申し訳ありません)と聞き流していた。


本社でこの件を知っている数人のメンバーは、面談が終わるやすぐに「どうでした?」と聞いてきてくれた。
「東京ボン太は鬱陶しいでしょ。 全てが事務的でコッパ役人みたいな人ですよ」
まさにその通りだ。

「こんな事ぐらいで大騒ぎして、サスケさん 絶対に屈したらダメですよ。何をどう言っても処分されるんだったら、言うべき事は言った方がいいです」

勿論そのつもりだ。
仮にもっと大ごとになり、最悪「じゃあ出るとこに出て話しましょうや!」というほどになれば、公にこのブログの背景や詳細を話さないといけない事になるが、公に出されるのを一番嫌がるのは会社のほうで、勝ち目のない裁判であったとしても、いまある意味注目のインターネット関連での裁判のゆくへはマスコミも注目するに違いない。

ただ自分の中では、仕事も半減しウジウジと嫌味を言われ続け、毎日が針のムシロだったので、いくら天真爛漫な俺でも精神的にもつがどうかが不安だった。


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1週間後の2回目の面談も初回と変わらず 「ブログにこう書いてあった」 とか細かい部分をあげつらい、 あげくに 「反乱分子は会社には置いておけない」 と言った恫喝にも近いもので、面談とは名ばかりの “最初に処分ありき” の内容的には中身のないものだった。


ただこの話の中で

「処分としては、これぐらいでは解雇する事は出来ない。解雇と言うのは刑事事件を起こしたぐらいの社会的に重大な故意又は過失でないとその対象にはならない」 とハッキリ口にした。


「・・・解雇は出来ないけれど、解雇したい気持ちと同等の気持ちです。面談はこれで終わりますが、次回は粛々と厳正なる処分を下します」 と顔色も変えずに淡々と事務的に告げた。


面談が終わって、また常務が東京ボン太と話していたが、どうせまた「何で報告しない」 とアホの一つ覚えみたいにツッコンで来ると思ったので、言われる前にスグに内容を報告した。
ことさら
解雇は出来ない を強調して。。。

次回の模様は、もし後々に何らかの争い事になった時のために、一部始終を録音しておこうと思い、カバンにはICレコーダー付きのMP3プレーヤーを入れておいた。



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2回に及ぶ東京ボン太との面談の後、社内は一種異様な雰囲気が漂っていた。
(どんな処分になるのか?)と内心は恐々としていたが、今さらジタバタしてもしょうがないので、かえって開き直りの心境だった。。。

正式な処分と言っても初めから決めているだろうから、1週間もしないうちに決まると思っていたが12月に入っても何ら連絡はなかった。
あったのは
本社への出入りを禁止する と言う事だけだが、これで完全に俺の仕事はなくなり毎日イスにじっと座っているだけが仕事になった。
なぜ本社への出入りを禁止したかと言えば、
本社で見聞きした事をブログに書く可能性があるから やて・・・。
まあ当たってるといやあ当たってるけどなぁ。。。 もうここまでやられるとアホらしくて笑うしかありまへんわ!


そうしているうちに12月のボーナスの日が来た。
ボーナスの時は一人一人 別室へ呼ばれ常務から訓辞をもらい給料明細を渡される。

「サスケ君はいま謹慎中やから、本来はボーナスはナシなんや。だけど金がないって言うのは窮すれば鈍するって言うて、ほんまに惨めやし生活もすさんでくるもんや。他の人に知られたら “甘いなぁ” と私の見識が疑われるような金額にしてある」

つまり本来ならボーナスはナシだけど、常務の一存で温情的な金額にしてあると言うわけだ。
明細を見ると、いつも12月にもらうボーナスより約25万円カットされた金額だった。
もちろんこれはこれで有難い話だけど、
ちょっと待て!!



??謹慎中?? 誰がそんなん決めたん???

まだ正式な処分は受けてないねんで。
受けていないにもかかわらず 本社への出入りを禁止する処分を受け、謹慎中扱いにされ、ボーナスカット処分 にされている。



「あの、これが正式な処分なんですか?」


「いや、違う。正式な処分は人事顧問(東京ボン太)に任せてある」

「正式な処分を受ける前に、これだけの冷遇を受けるんでしょうか? 処分を受ける側の私から言うのもなんですが、何かおかしくないですか?」

「何がおかしい!? 君はそれだけの事をしたんやで! このまま会社にいたとしても夏のボーナスは寸志程度と思っとけ」

ふ~ん・・・寸志程度ですか。。。


この頃には陰に陽に 「もう辞めたらどうや」 「いつ辞めるねん?」と、常務の言葉の端々に表れていた。
東京ボン太にバトンタッチするまでは、出来るだけ穏便に済ませてやろう と言う言動を感じていたが、ボン太と面談があってからは肩の荷が下りたのか、またネチネチとブログに書いてあった事を曲解して、事あるごとにひねり出し嫌味を言うようになった。



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俺は本社の社員から面白い情報を入手していた。

それは、本社の男性社員が女子社員にセクハラ行為をはたらき、社内では秘して何の処分もしていない事。しかもセクハラをしている男性社員は2人もいたらしい。。。
おまけにウチの常務でさえ、ウチの女の子たちにセクハラまがいをしていると言う苦情があったこと。


本社の件は全く知らなかったが、ウチの女の子たちへのセクハラ云々は、実は俺は女の子たちから苦情として聞いていた事がある。


「常務ね、何か話す時に私らの体を触ってくるんです。肩と胸の間の微妙な所を。。。  肩をポンと叩かれる事って、ままあると思うんですがわざわざ前から、しかも微妙な所を・・・普通そんな事しないでしょ? 初めはたまたまだったのかなと思ったけど、私もB子さんも同じ様な事を何回もされてるんです。
それに常務って、よく女性蔑視の言葉を自慢げにいいますよね。。。 “女のクセに” や “ええ歳して結婚せぇへん女は何か問題があるんや” とか・・・。
反論したら自分の考えを押し付けるように延々と喋り続けて仕事が出来なくなるから私たち我慢してますけど」


女性蔑視とも取れる発言はよく聞かされていたが、 “体を触る” なんてのは全然知らなかった。




このセクハラ情報を教えてくれたメンバーが、
「こんな問題を起こしていても何の処分もされてないんですよ。 サスケさんのブログなんて、まあ言やどうでもいい問題じゃないですか。。。明らかにブログのせいで実害があったわけじゃなし、実名を出しているわけでもないし、内容的にもよくある愚痴程度のもんですよ。それを大問題にするほうがおかしい」  まさにその通りだと思う。。。



東京ボン太との面談は最初から対決ムードだったので、あんまり一方的に言ってくるなら、セクハラ問題を追及してやろうと思っていた。

2回目の面談の最後のほうで、ボン太は
「インターネットに公然と会社を批判するような記事を載せる挑戦的な社員は、公的手段に訴えてでも排除します!」

だぁかぁらぁ~・・・。 何をそんなに息巻いてトチ狂ってるのぉ??
公の場所に出たら、困るのはそっちでしょうよ。。。それこそ会社イメージが悪くなっちゃうよ。。。
“面談” と言いつつ、あんまり上から目線で高圧的に、まるで企業ヤクザのように脅しをかけてくるので、ついに俺は
 「そうですか・・・。 結果責任として会社や他の方に対してご迷惑をおかけしてしまった事は申し訳なく感じています。それが証拠に正式に皆さんに謝罪しましたし始末書も書きました。ブログも閉鎖して反省の意を私なりに表しています。ですが、もちろんそれで全てが終わったとも思っていません。会社からの処分に関しても、何ら文句は言えませんので甘んじてお受けする覚悟でした。
会社としても毅然とした態度なのは分かります。
それならセクハラと言う、社会問題にもなっている問題を2人も起こしたのに、なぜ毅然たる処分を取らないんですか?

(何故そんなことまで知っている??) と言うような表情で俺を凝視するボン太。。。
結果的には、この一言で俺は本社への出入りを禁止された。 サスケを本社でウロウロさせるとマズイと判断したのだろう。



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その日は朝から何か物々しく、一種異様な雰囲気だった。
恐らくそう感じていたのは当事者の俺だけで、どんな処分なのかはあらかじめ常務は知っていたはずだ。
ネットストーカー部長は、もう自分の手から離れて
何がどうなろうと知ったこっちゃない と気楽なもので、と言うよりも自分で問題を大きくしておきながら手に負えないと感じるや、ノホホ~ンと常務におんぶに抱っこと言う情けなさで、直属の上司でありながら何も出来ない・何もしない、部長とは名ばかりのやる事いう事ヒラ社員と変わることがない。



ICレコーダー付きのMP3プレーヤーの電源をオンにして別室へ入っていくと、そこには勝ち誇ったような表情の東京ボン太が待っていた。


「これまで2回ほど面談しましたが、ついに1回も “スイマセンでした” と謝罪の言葉はなかったですね。。。
反省していると言うけれどサスケ君の話し振りや態度を見ていると、本当に反省しているのかどうか疑わしいと感じます。前回も言いましたように、確かに解雇は出来ません。ですが会社の思いとしては辞めて欲しいという事です。今から会社として正式な処分を下します」
と言って、常務も中へ招き入れた。

「処分通知書」と書かれた書類を広げ、そこには前文に

不特定多数に知らせる目的で、ブログに会社またはグループ会社及びその社員に到るまで公然と批判し揶揄するような内容を記載し、会社に対して多大なる損害を与えた。
 と書かれてあり、つづいてその処分の内容が箇条書きに3つほど書かれてあった。

①1月より6月まで、給料の総支給額より10%の減給
②始末書の提出
③処分の事実を社内に貼りだす


仰々しく読み上げる東京ボン太に「ヘイヘイ」と言う感じで聞いていて、横で常務が一つ一つ内容について確認している。 通知書の最後に常務の名前が記されてはいるが、処分については 全く関与していない 事が分かる。
東京ボン太は便宜上、人事顧問と言うワケの分からない役職に就いただけで人事権のある取締役でも何でもない。ってことは、れっきとした
越権行為 だ!!
このやり取りはちゃんとICレコーダーに録音してある。。。


それに 『多大なる損害』 って、具体的に何なのかも書いていない。


ここで常務が
「本来なら解雇処分やねんけど、会社としては温情判決なんや!」  とボケた事を言い出した (ーー゛)

もう声を大にして
 ハァ~?? と言いたいで!
東京ボン太も言ったように、これぐらいでは解雇は出来んのやで。 念のために弁護士にも相談したら、
「このブログの内容では解雇する正当な理由にはならないでしょう。やれば不当解雇に当たる恐れがあります」 と言っていた。。。

俺は違う!と思ったので、再度 東京ボン太に確認した。

「本来は解雇なんですか? これぐらいでは解雇は出来ないと言ってましたよね? 念のために弁護士に確認したら解雇は出来ないと思うということでしたよ」

常務の不用意な発言に俺がスグにツッコンだのと、 “弁護士” の一言で、常務とボン太は一瞬固まって、言い訳にしどろもどろ。。。
すぐ話題を変えて、始末書の書き方や書く内容まで指示し始めた。

この問題が勃発してから正式処分が決まるまで7ヶ月。
正式処分が出るまでの間、夏冬のボーナスをカットされ、担当を外され、パソコンを取り上げられ、本社への出入りも禁止され、その上この処分内容。おまけに給料が半年間10%減給されて処分期間が過ぎても、次の夏のボーナスは寸志程度なんでしょ・・・。
これが果たして「温情判決」ですか??? 本当のところは解雇は出来ないから、いま出来うる最高の処分でしょ!!

死刑は出来ないから、実質上の最高刑である無期懲役に処す と言っているのと同じですよ!!そんな事はアホでもわかる。
何を恩着せがましく言うとんねん! と俺はあきれ返っていた。。



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この頃には、どんな処分になったとしても 意地でも会社にいてやろう! と決意していたが、まさか減給が半年に及ぶとは想定外だった。。。

俺が想定していたのは始末書はもちろんだが、
①降格(係長から主任、悪くてヒラ) 
②減給(パーセンテージは分からないが3ヶ月ぐらい)
かな?? と思っていた。

俺の総支給額の10%の減給って言ったら41,000円で、これが半年間。
しかも処分期間が過ぎても次の夏のボーナスは寸志程度。。。まあ満額はもらえないだろうなぁとは思っていたが、寸志って10万円もないでしょ??
4~5万円程度じゃないの?~?
これじゃあ生活できまへん!!(ーー゛) 一番陰険な、そう言う辞めさせ方するんや・・・。




次の日、朝一番で会社の掲示板に処分通告書が貼り出された。
「サスケ君の正式処分が決まった」
と言いながら、常務はその内容を淡々と読み上げ 「人事顧問はこの件に関しては大変重く受け止めていて、サスケ君には厳然と厳しい処分を課したんや」 と、女の子たちの方を向いて説明している。
会社としてどういう処分にするのかを執拗に問い詰めていた2人だし、特にメチャイケに出てくる大久保 佳代子のようなB子は、部長がプリントアウトして配ったブログを見て

「私は絶対許しませ~ん!」  と絶叫していた事からも、常務は気遣って、まさに ホラ、こんなキツイ処分にしたったで! とアピールしているように思えたが、まあ図星だろう。。。


実際のところ普段から本音は言わないし、いつもヒソヒソ・コソコソやっているので何を考えてるのか分からない2人なので、女の子たちの本意はどうだったのかは知る由もないし、それで気が収まったのか、何を今さらと思っていたのかは2人の表情からは読み取れない。



俺が本社への出入りが禁止された事は、本社の部長クラスには通達が行ってたみたいだが、その他は知らないので、現場のメンバーからは
「サスケさん、最近全然来てくれないから仕事できませんやん! 何やってるんですか?」  

「俺、出入り禁止になったんや」  

「 (ーー゛) ウチの会社はいつも現場の事を考えんとその場限りの、アホな思いつきの対応をするから・・・」  と困惑していた。。。

申し訳ないなぁ~・・・。 
現場の人間としては、現場が混乱して仕事が出来ないってのが一番ツライ。でもこればっかりはどうしようもない。。。



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だいたい始末書の内容まで指示するなんて異常だ。自由な意志に基づいて文書が書けないとすると言論の自由はなく、これはもう思想統制にも等しい。 
実際に提出する際には、指示通りに書いているか検閲が行われ書き直しさせられた。
まさに戦時中の日本か北朝鮮状態。。。



メインクライアントの担当を外されてネットストーカー部長に引き継いだが、 根がマイナス思考なのでやる事言う事トンチンカン。
そこの担当者が色々と試行錯誤する案件についても
「それはやっても無駄」 「それは出来ない」 とハナから跳ねつけるので全員やる気をなくしている。。。

俺たちの仕事は仮に出来ないと思っても、それを持ち帰り各スタッフと打ち合わせをし、何故出来ないか?出来なくても、それに近づけるためにはどうしたらいいのか? を提示してやらないと仕事が次に進まない。
それをするのかしないのかを判断するのはクライアントであり、自分ではないはずだ。
担当者のチーフが
 「サスケさん、カンバックして下さいよ!もう部長はダメですわ」  と俺にとっては有難いお言葉ですわ!


俺が担当している時には
「ウチがやらねばならないことを業者さんに振るな」 と言っておきながら、自分は業者にマル投げ・・・
「他にも担当を抱えてて忙しいから・・・」 とか言っていたらしいが、俺から言わせれば 
アンタの仕事は毎日ないでしょうよ! そんなに忙しいならパソコンのゲームやめなはれ!! と言いたいわ!
部長の仕事はパッケージの発注担当で、毎日そんなに仕事があるわけではない。トラブルが起きた時か何か問題があった時ぐらいのもんで、普段はヒマなので、特にしなくもいい売り上げの記帳だけだ。。。しかもエクセルで表組みだけ作って数値は電卓で計算していると言うアナロ愚さ。

以前こんな事があった。
本社の東京チームが新製品のパンフレットを作るという情報を得たので、「いつも東京チームが制作するとウチはノータッチで、ペーパーマージンだけ取ると言うのはあまりに具合が悪いので、1からやらせてもらえませんか」と部長に提案した。
そしたら
「ウチは出張費認められてないから、行くだけ無駄や」  と返事が返ってきた。
“出張費が出ないから行くだけ無駄や” と言う発想もマイナス思考で責任感のカケラも感じられないが、倒産しかけの会社ならまだしも、儲かって会社四季報にも載るような会社が、仕事上の経費で出張費を出さない会社なんてあるのか?? 遊びに行くんやないんやで!!

「出張費認められてないって誰が言ったんですか?」


「社長らしい!」

「らしいって、直接聞いたわけではないんですね? それはいつ言ったんですか?」

「もう7~8年になるけどな」 



この一連のやり取りで事なかれ主義でマイナス思考と言うのが良く分かった。


「必要な事と思うので、じゃあ直接 社長に私が話しますわ!」と言うと、あわてて経理に話しに行った。 何で経理やねん (-_-;)  根性ナシが・・・。

経理は機嫌よく「サスケさん、仮払い申請出しといてね~」やて。。。


出張はパンフレット制作のためのオリエンテーションだったが、オリエンに出たのだから次はプレゼンに出るのが当然だ。 
と思って 「次は○○月○○日にプレゼンですから、また東京へ行きます」と言うと、
「それは出なくていい。オリエンに出ただけで充分や!」 と、またワケの分からない事をいう・・・。 何やねん?コイツ!!
俺も説明するのも説得するのも鬱陶しかったので、仕事半ばだが東京の担当者に事情を話して諦めた。
何かにつけて万事こんな調子だから、仕事上でトラブルが起こっても上司として何もフォローはしない。


こんなオッサンにネットストーカーよろしくブログを探し出され、その内容が本当かどうかを書いた本人に問いたださず、わざわざ業者さんにまで確認しに行き、それをプリントアウトして全社員に配って事を大きくしておきながら、予想以上に大きくなると知らん顔をしている。。。
俺からすりゃ、まるで にわか雨にでも遭ったような感じだったと言うしかない。。。



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一度失った信用は、そう簡単に取り戻せるものではない。
そんな事はよく分かっている。
会社の陰険でナメクジ的なやり方にも不満があったし、本心は反省なんぞしていないが、会社は辞めるつもりはないので処分を甘んじて受け入れ、これまでの自分を取り戻すべく何かしないといけないと思った。

仕事を完全に奪われているから、本来の業務でマイナスを取り戻す事は出来ないので、いまの立場で俺が出来る事は毎朝 誰よりも早く出社し、全員のデスクや各所の拭き掃除・お茶の準備など、いままで女の子たちがしていたような事をし、電話番から洗い物・ゴミ出しに到るまで “丁稚” に徹しようと決めた。
部長がブログをプリントアウトして確認しに乗り込んできたことをリークしてくれた取引先の人や、今の現状を知ってくれている他の取引先の担当者、メインクライアントのチーフ、本社の後輩たちなど、俺に同情的なメンバーからは、何かにつけて影ながら応援してくれていたし、帰宅すれば家族には今まで通りに振る舞い、一切 心配をかけることのないように努力した。。。
しかし処分期間が過ぎてもボーナスは寸志程度と言われていたから、これから先の生活設計については先が見えないので内心は不安でいっぱいだった。

毎年12月の半ばに、全国5大都市で大きなイベントがあるが、それすらも
「公式行事には一切出るな」 と言われ、パワーハラスメントは日に日にキツクなってゆく。。。



会社としては1日も早く辞めて欲しいが、労働法上 解雇処分は出来ないし、直接口に出して言うと問題になるのは分かっているのか、決して公然とは言ってこない。
その代わりに毎日毎日、嫌味のオンパレード。プレッシャーを与えて何とか自分から「辞める」と言わしめたいらしい・・・。
東京ボン太や常務としては、こんなキツイ処分を課したのだからすぐに俺から退職願が提出されるものと思っていたフシがある。
今年もあと2~3日で仕事納めと言う時に、常務からまた別室へ呼ばれた。


「サスケ君、これからこの先どうするんや? このまま会社にいても仕事はないで! って言うか、こんな問題を起こした奴に仕事なんか任せられへんやろ。もうすぐ正月休みやから、その間にこれからの身の振り方よく考えてきたほうがエエで」
俺がなかなか辞めると言い出さないので、業を煮やしたのか、とうとう 退職勧奨 しだした。


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退職勧奨 の常套手段として “ほのめかし” がある。 

直接的な言葉でなくても、辞めるように辞めるよ~に話を持ってくるやり方だ。
それに応じるか応じないかは労働者側が決める事だ。辞めたくなければ毅然として応じる必要はない。。。
俺の場合は「正月休みにこれからの身の振り方を考えたらどうや」と言われ、続けて

「サスケ君のブログを読むと内容は感心するものではないが、ものすごく上手い文章を書くと思うわ。 結構 才能あるんやな。。。さすがコピーライターだけはある。
ここにいたらなかなかサスケ君の才能を開花させる事はしにくい状況やから、自分の適性を見直すという意味でも、よ~考えたらどうや?!」
と、笑顔の皮肉まじりのホメ殺し戦法できた。


「それは早々に辞めろという事ですか? 確かに以前は “辞めろと言われたら、それに反論する事はない” と言っていましたが、いまは正直 辞めようとは思っていません。出来るならもう一度チャンスを頂けるべく、今まで自分がしなかったような事をしてまで毎日努力しているつもりです。贖罪の日々とでも言うか・・・」




「いや、まあサスケ君の行動はよく知っている。だけどこんな問題を起こしておいて、このまま会社にはいてられへんやろ! それに会社の雰囲気も悪い」



「確かに雰囲気はいいとは思いません。その原因を作ったのも私でしょう。ですが、あえてより悪くするようにしたのは一体誰ですか? プリントアウトしてみんなに見せたら、こんな状況になると言うのは初めから分かる事じゃないですか! 逆ギレして言っているのではありません。私が処分されるのなら、 その上司(部長)も管理不行き届きで処分の対象ではないですか?何の処分もしないというのは、部長が社長の親戚だからですか??


図星だろう。

とにかく辞めさせる事に躍起になっている姿を見て、カチンときたのは確かだ。半分逆ギレかもしれない・・・。

「まだそんな事言うとるんか! 君は全然反省しとらんな!」 見る見る常務の表情が変わった。

「君が辞めないと言っても、会社は1か月分の給料を出して辞めさす事は出来るんやで!」

とうとう本音を出しよった。 初めからそう言やスッキリするのに・・・。



「それは不当解雇ですよね。そう言う風になれば話は別です。 本意ではありませんが訴訟もやむを得ないと思いますが・・・」
何がどうなっても俺の処遇は覆らないし、これ以上何かの処分がプラスされると言うのであれば、トコトン突っ張ってやろうと思ってた。



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実際 訴訟という事になれば俺にとっても両刃の剣で、本当の事を嫁に言わなければならない。
それは絶対に避けたいので、もし常務が 「訴訟でも何でも受けて立ったる」 と言われれば引っ込みがつかなくなり、俺にとっても不利なのだ。
だが、そこまでの決意はあるぞ! と強い姿勢を示しておかないと言われっ放しになる。。。
その日はそれ以上は熱くならず、
「一度ゆっくり考えたらどうや?」 との言葉で終わった。
この頃から自分の中では 転職 と言う言葉がよぎる様になってきた。


それから3日後の仕事納めの日。

全て業務が終了し、ビールとちょっとしたおつまみで納会の時。
常務がおもむろに
「長年この会社にお世話になっているが、今年ほど一番不愉快でイヤな年はなかった。 まあ来年はいい年になるやろ。なあサスケ君!」 と、意味深と言うより、嫌味たっぷりにしかめっ面で言い放った。。。
それでなくても悪い雰囲気が、その一言でその場にいた全員が固まってしまった。

「来年はいい年になるやろ。 なあサスケ君!」 とは
“来年は辞めてくれるんやろなぁ” と言う事だ。
仕事納めのこんな時にまで言うなんて、なんてイヤらしい奴・・・。 元々仕事もないので、その日は早々に切り上げて帰った。。。



ウチは正月休みが約2週間ほどあり、リフレッシュするには最適だが、俺にとってはいつもの正月休みとはワケが違う。 2週間は嫌味やパワーハラスメントなどの嫌がらせを受けなくて済むから気は楽でいいが、こんなしんどい休みはなかった。。。



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正月休み明けには、ウチの会社も含めてグループ会社全体で年賀式があるが、 “公式行事には出るな” と言う事なので、俺だけ留守番するつもりでいたら、常務も年賀式には出席せずに会社に残ると言い出した。
とっさに
来たなっ! と感じた。。。
他の社員がいない部屋で俺と常務。別室には入らずに俺のスグ後ろの部長の席に座って対峙した。






「あれから考えたか? どうするんや?」 と常務。

「どうするって、どうもしません。結論から言えば昨年も言いましたようにやめる事は考えていませんね。 このまま辞めたのでは私も納得できないですし、自分ではまだやるべき事はあると思っています。 ただ、この休み中に転職と言う事も少しは考えるようになったと言うのが正直な所です・・・」 



「ふ~ん、やるべき事なぁ・・・。 私から言わせれば、やるべき事はたくさんあったのにそのチャンスを君が自ら逃したんやと思うけどなぁ」 


「????」


「サスケ君がそう思ってても、いま君は仕事してない状態や。この先、仕事してないのに何で給料もらえるんやと女の子たちから不満が出る可能性だってある。 本社にしても “サスケ君 何したんですか” と行くたびに聞かれるが、何人にも聞かれ出したらいつまででも隠してられへんし、そのうちにバレるやろ。 “そんな事する奴 担当を外してくれ” と言われたら、なんぼグループ会社といえども信用をなくしてしまう。 すでに本社の取締役連中はこのブログの事を知ってるし・・・」


「今は確かに本来の業務をさせてもらっていませんが、私はこれは 業務命令 だと思っています。 仕事を取り上げ反省を促すと言う意味での処遇ではないんですか? それとも何か他に意味があるんでしょうか?? 仕事をしていないのに給料をもらっている事に不満が出るかも知れないって言うのは、それも “たら・れば” の話で、実際にそんな話が出たんですか?  そのための半年間もの長い期間の減給処分ではないんですか?
それに本社のメンバーで私のことを聞くのって、数人の、もっと言えば2~3人のごく一部の人ですよね?  本社は良くも悪くもグループ会社の事については無関心なのに、そんなに聞いてくる人がいるでしょうか? そんなに武士の情けを知らない人ばっかりなんでしょうか? この処分を受けて約1ヶ月、本社への出入り禁止になって1ヵ月半。その間に一体何人が聞いてきたと言うのでしょうか? 聞いてきたとしても “あの、いちびりのサスケは何しよったんや” と言う興味本位で聞くぐらいでしょう。。。」


たたみかける様に続けた。
「さらに女の子たちの思いで言うと、直属の上司の管理不行き届きなのに何故 部長は何にも処分は下されないのかなと、彼女たちは思っていますよ! 確認してみたらどうですか」

こんなのは俺の口から出まかせだが、売り言葉に買い言葉で、言い過ぎかなとも思ったが、あまりに理不尽だと感じたので止まらない。。。

「ただ先ほども言いましたように、転職と言う事をちょっと真剣に考え始めた事は確かです。ここまで問題が大きくなってきたら、私も毎日しんどいですし・・・」 と話をまとめた。



この辺で、 「ところで・・・」 と言いながら、自分のカバンから何やら取り出して、俺の前にポーンと投げ捨て
 


「これサスケ君がくれた年賀状やが、こんな誠意のない年賀状は初めてや!」
こんな文句を言うためだけに、わざわざ年賀状を持ってきていたのだ。
 これ、普通の年賀状でっせ! 下手くそなオリジナルだけど・・・。



「こんな事があった後やのに、今年は頑張ります とか、去年はスイマセンでした とか書けんのか?」 と怒鳴っている。
要は、自筆で一筆ないことが不満らしい。。。 俺も新年早々、年賀状で文句言われたのも生まれて初めてですわ!  やれやれ。。。


 
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